自分の睡眠の質を考える

8時間の睡眠が理想と良く言われますが、睡眠障害になると、丸一日寝ていても寝足りないことや、眠いのに数時間で目が覚めてまとま

った睡眠が取れないことがあります。しかし、長く寝れば良いわけではなく、眠りの質を考えてみましょう。

寝る直前までテレビやパソコンを見ていたり、携帯をいじっていたり、お菓子をダラダラと食べていたりしませんか?また、室温が高過ぎ

たり、低すぎたり、自分自身が冷え性など、睡眠の質を下げる要因は様々にあります。

寝具の選び方も重要です。寝心地の悪い寝具を使い続けていたら、健康な人でも具合が悪くなってしまいます。枕が合わなくて肩こりを引き起こしたり、布団の硬さが合わなくて腰痛を起こすことだってあるのです。肩こりや腰痛などの身体の不具合も、酷くなれば痛みで眠れなくなるなど、睡眠障害に大きく関係してきます。

また、自分自身の体質も考慮してみましょう。稀にロングスリーパーという、人よりも長く眠らなくては寝不足になってしまう体質と、ショートスリーパーという、人よりも短時間の睡眠で充分な体質の人がいます。日本人での割合は、ロングスリーパーが3~9%、ショートスリーパーが5~8%と言われています。社会生活においては、ショートスリーパーの方が有利と思われがちですが、ロングスリーパーには著名人も多く、一概にどちらが良いとは言えません。

その中間の、80~90%を占めるのが、バリュアブルスリーパーと言い、通常の睡眠時間(ここでは8時間前後が理想とします)で大丈夫な人です。睡眠障害を患う人の多くが、このバリュアブルスリーパーと言えます。睡眠の質が悪いために、長く寝てしまったりすぐ起きてしまうのです。

寝る前や起きた後の行動で、眠りの質は大きく変化します。不摂生をしていてぐっすり眠れるという人はまずいないでしょう。できるだけ寝る前は自分をリラックスさせ、起きた時はリフレッシュさせるような習慣を付けていきましょう。