朝スッキリ起きるために~朝日をなるべく浴びる

夜寝るために朝日を浴びる、と先に書きましたが、朝日を浴びることはスッキリ目覚めることにも当然繋がります。夜が明けてから、朝日が差し込むところに寝ているのが一番良いのですが、立地や窓の向きなどで、それが難しい人もいるでしょう。また、遮光カーテンを使っていると、せっかくの朝日が差し込まず、起きるのが遅くなることがあります。夜寝る直前に、少しだけカーテンを開けておくと良いですね。

朝起きたら、部屋中のカーテンを全開にする、という習慣をつけると、なお良いでしょう。動き回ることで身体も起きてきますし、朝起きた、今日も一日活動するぞ、という自己認識もできます。

どこを開けても朝日がない!という人は、さっさと着替えて外に出ましょう。散歩でもいいですし、少し早い出勤でも構いません。空腹時の運動はダイエットにもなりますので、体重が気になる方には一石二鳥です。水分補給だけは必ずしてくださいね。

また、朝日の眩しさは目に沁みますよね。この刺激が重要なのです。視覚からの刺激というのは、思っている以上に脳に働きかけます。パソコンや携帯を夜遅くまで使っていて、寝つきが悪くなるのもこの「目からの光の刺激」のせいです。これを逆手に取って、朝眩しい朝日に身を晒すことで、脳が起き始めるのです。

さらに、「光目覚まし」と言って、音ではなく光で起こす目覚まし機器もあります。日照時間が短い地方の人や、紫外線が気になる人にはお勧めです。これは「光療法」という睡眠障害の治療法からヒントを得たもので、朝日の代わりになります。

人は約2000~2500ルクスの光で、体内からセロトニンが分泌され、またメラトニンの分泌が減るそうです。この二つは起床と睡眠に関係するホルモンで、簡単に言えば、セロトニンが増えると活動的になり、メラトニンが増えると眠くなるのです。朝日はちょうどこのホルモンに作用する明るさを持っています。光目覚ましも同様に、朝日に近い明るさで人を自然に目覚めさせるというわけです。

朝日を浴びれば目が覚めるというのは、迷信でもなんでもなく、科学的に立証されているものなのです。