朝寝て夜起きる、睡眠リズム障害を克服しよう

「睡眠リズム障害」とは、その名の通り睡眠リズムが乱れてしまうことです。昼夜逆転も、この睡眠リズム障害に入ります。夜間の仕事をされている方は、この昼夜逆転に陥りやすく、昼の仕事に移ろうと思ってもなかなかリズムが戻らない、ということがあります。

また、夜更かしが好きな年頃の中高生にも多く、決まった時間に就寝できない、朝起きられない、授業中に頻繁に居眠りをしてしまうなど、学校生活に支障が出る場合もあります。これはバイトを始めたり、社会人になるにつれ治っていくことがほとんどですが、深刻になると社会生活が送れなくなる危険も潜んでいます。

これを克服する第一歩は、夜更かしを止め、遅くとも日付が変わる前には布団の中にいることです。布団の中にいても、ケータイやスマホなどをいじってはいけません。スマホの光で眠りが妨げられるからです。目を閉じて横になり、何か楽しいことを想像するか、卓上ライトをつけて本を読む方が眠りにとっては良いのです。

また、就寝時間を1時間ずつずらすという克服法もあります。今日は0時に寝たから、明日は1時、明後日は2時、というふうに、寝る時間を1日1時間ずらしていくのです。自分の希望する就寝時間の日になったら、それからはその時間に寝るようにするだけ。最低でも24日かかることになりますから、これは社会復帰を目指している方にお勧めです。

このように、睡眠リズム障害を克服するには、時間と労力が必要になります。一人ですると、途中で心が折れてしまいがちです。家族や友人の協力、医師の指導の下で、根気よく克服していきましょう。