別の原因から来る睡眠障害

生活リズムはちゃんとしているのに、睡眠障害になってしまった、という人は、別の原因で睡眠障害になっている可能性があります。その多くは「ストレス」です。仕事の不満や人間関係の悩みから、脳が休まらない状態になってしまい、睡眠障害を引き起こすことがあります。また、うつ病などの精神疾患も、睡眠障害を併発することが多く、睡眠の崩れが病気の回復を妨げることがあります。

さらに身体的な原因として、花粉症や神経痛、痒みを伴う疾患をお持ちの方、頻尿で夜何度もトイレに行く方も、症状から睡眠が浅く、細切れになってしまいます。また、睡眠時無呼吸症候群と言って、寝ている間に呼吸をしていない状態が続く方も、睡眠障害になります。

それ以外にも、タバコの吸い過ぎ、カフェインの取り過ぎ、睡眠障害とは関係ない治療のための薬による副作用など、睡眠障害の原因になりうる事柄はいくつもあります。特にタバコ、カフェインは脳や身体にダイレクトに作用するため、寝る4時間前、一説には8時間前からは摂取しない方が良いとされています。

でも安心してください。これらは、摂取を控えたり、適切な治療によって睡眠障害を改善できます。不眠の副作用が出る薬には、睡眠導入剤も一緒に処方されることがほとんどですし、花粉症などは症状を緩和する治療を受けることでぐっすり眠ることができます。睡眠時無呼吸症候群の方は、一刻も早く睡眠外来などで治療を受けてください。眠るどころか、命の危険もありますので、早急に治療をすることをお勧めします。