短時間しか眠れない!不眠症の恐さ

睡眠障害で良く言われるのが、「不眠症」です。大抵の人は、不眠症と聞くと、毎日一睡も眠れずにいるというイメージを抱きますが、一睡もできないことはありません。ただ、非常に短時間しか眠れなくなるのです。

慢性的な寝不足に陥り、日常生活での効率が落ち、無気力になり、夜眠れないことでイライラするという悪循環になります。酷い人になると、睡眠薬を使っても眠れないこともあります。過眠症も恐ろしいですが、不眠症もかなり恐ろしいのです。

「人は眠らないとどうなるのか」という実験をラジオ番組で試した、という話はご存じでしょうか。番組MCが不眠耐久に挑戦しましたが、徐々に精神に変調を起こし、幻覚や幻聴を起こすようになってしまいました。8日間と8時間に及ぶ不眠耐久実験は終わり、その後十分な睡眠を取って彼は元に戻りました。

このように、人は眠らないと精神に悪影響を及ぼすのです。1日2日くらい、徹夜続きでも若い人は耐えられるかもしれません。私は学生時代にレポートのため、2日間徹夜をしたことがありましたが、その直後は聞いた音が頭の中で反響し続けるという症状に襲われました。寝たら治りましたが、かなり不快でした。

こんな状態が慢性的に続くのですから、重度の不眠症の人の辛さは想像を超えます。人によっては、1~2時間しか眠れない、3時間しか眠れない、30分間隔で起きてしまうなど、症状は様々ですが、日中が辛いというのは共通です。

「最近不眠症でさ~」なんて、軽く言えるようなものではありません。眠たくても眠れない、寝てもすぐ起きてしまう。それが2週間以上続いている人は、すぐに病院へ行きましょう。